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2023.07.08

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下地補修の方法 【モルタル壁編】

皆様こんにちは!代表の佐久間です!

本日は前回のサイディングのシーリング処理に続きモルタル壁の補修についてお話ししたいと思います。

 

モルタル壁の特徴としてサイディング壁に比べて熱をためにくいという事や、どんな形状(例えば湾曲

している壁)の壁にも対応でき、好みに合わせた仕上がりに出来る為、外壁の表情を豊かにしてくれます。

 

しかし、月日が経つとひび割れなどの症状が出てきてお困りの方もおられるのではないでしょうか?

ひび割れが起こる原因としては様々なものがあります。

モルタルはセメントと砂と水を混ぜて作られます。セメントが配合されているので丈夫なイメージがあり

ますが、実はモルタル自体に防水性能というのはあまりありません。

防水性能があまりないという事は壁にお水を吸収してしまうので表面に塗装を行い防水性をもたせています。

しかし月日が経ち、塗装が劣化してくると段々水分を吸収するようになります。

モルタル壁に水分を吸収すると外壁は少し膨張します。そして乾燥するとまた収縮するという事を繰り返す

事によって小さいひび割れが起きてきます。

 

ここからがモルタル壁のひび割れ補修方法ですがまず0,3mm以下の幅のひび割れに関しては液体が狭い場所

に染み込んでいくという性質を利用した浸透性の補修材で補修します。

↑このような2つの液体を混ぜ合わせる液体の補修材です。

↑このようにひび割れの上に塗布する事で染み込んでひび割れを埋めます。

 

次に0,4mm以上の幅のひび割れの補修方法ですが、Vカット工法やUカット工法と呼ばれる補修方法になります。

↑まずひび割れの表面を専用の工具で削り、奥まで補修材が入るようにします。

↑削ってみると奥までひびが入っているのがわかります。

↑削った部分に接着剤を塗布し密着力を高めます。

↑シーリングを充填し、ヘラで押さえます。

↑表面はモルタルで塞ぎます。

これで機能的には完璧ですが、このまま塗装してしまうと補修した部分だけが平滑になっている為、補修部分

が目立ってしまいますので次に肌合わせという工程に移ります。

↑周りと同じ模様を吹き付けてあげる事で補修跡が目立たなくなります。

 

というのがひび割れ補修の一連の作業となりますが、このカット工法は熟練の職人が行わないと危険な場合

があります。

モルタル壁はモルタルの内側にラス網と呼ばれる金網が入っています。

↑このような金網が入っており、この金網とモルタルが合わさって強度を保っております。

専用工具でモルタルを削る際に深くまで削り過ぎると、この金網を傷つけてしまい強度が落ちてしまうということ

になりかねないので注意が必要です。

 

これで補修は完了ですが、モルタル壁はやはりひび割れが入りやすい為、塗替えをする際はなるべくひび割れが

入りにくい弾力性のある材料を選定するといいと思います。

私達ペンキ屋が出す保証には、建物のひび割れに関する保証はありません。

やはり地震や車の振動などでひび割れる事もありますのでそこまで保証する事はできないのです。

ですからどんなに良い塗料で塗装をしても割れてしまったら意味がありませんのでモルタル壁を塗装する際はなる

べく割れにくい塗料を業者さんに選んでもらって下さいね!

 

ではモルタル壁の下地補修のご説明はこの辺にしたいと思いますが、このブログには書ききれない事も沢山あります

ので何かご不明な点などございましたらお気軽にお問合せ下さいね!

それではまた何か気付いた事がありましたらお話しさせて頂きますので宜しくお願い致します。

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