外壁塗装を検討しているものの、臭いが気になってなかなか踏み切れない、という方も多いのではないでしょうか。
外壁塗装は、住まいの美観を保ち、劣化を防ぐために必要なメンテナンスです。
しかし、油性塗料を使用する場合は、独特の臭いが発生するため、気になる方も少なくありません。
この記事では、外壁塗装の臭いの原因や期間、そして臭いを軽減するための具体的な対策を解説することで、安心して外壁塗装を進められるようにします。
□外壁塗装の臭いの原因と期間
外壁塗装の臭いの原因は、油性塗料に含まれるシンナーです。
シンナーは、塗料を薄めたり、乾燥を早めたりする効果がありますが、独特の刺激臭があります。
臭いが気になるのは、主に中塗り・上塗り・乾燥の3日間程度です。
下塗りは臭いが少ない塗料を使用することが多いため、臭いはほとんど気になりません。
外壁塗装の臭いは、長期間続くものではなく、数日で消えていきます。
ただし、風の向きや気温、塗料の種類などによって、臭いの強さや持続時間は異なります。
□外壁塗装の臭い対策
外壁塗装の臭いを軽減するためには、いくつかの対策があります。
1: 外壁塗装を依頼する際にできる対策
・水性塗料を使用してもらう
水性塗料は、油性塗料に比べて臭いが少ないのが特徴です。
ただし、水性塗料は耐久性が油性塗料よりも劣る場合があるため、使用する塗料の種類は、相談して決めましょう。
・F☆☆☆☆規格の塗料を使用してもらう
F☆☆☆☆規格とは、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの発散量を、最も低い基準でクリアした塗料に与えられる規格です。
ホルムアルデヒドは、塗料の溶剤として使われることがありますが、健康への悪影響が懸念されています。
F☆☆☆☆規格の塗料は、ホルムアルデヒドの発散量が極めて少ないため、臭いが少なく、健康にも安心です。
・換気に配慮した順番で施工してもらう
外壁塗装の工程によっては、窓やドアを閉め切る必要がある場合もあります。
臭いが気になる場合は、業者に換気を十分に行えるように、作業の順番を相談しましょう。
2: 自分でできる対策
・換気を行う
窓やドアを開けて、十分に換気を行うようにしましょう。
特に、臭いが発生しやすい中塗り・上塗り・乾燥の期間は、こまめに換気することが重要です。
・消臭作用のあるマスクを着用する
外壁塗装の作業中は、臭いを吸着する効果のあるマスクを着用すると、臭いを軽減することができます。
活性炭フィルター付きのマスクや防毒マスクなど、様々な種類のマスクが市販されています。
・どうしても耐えられない場合は外出する
臭いがどうしても我慢できない場合は、塗装作業中は外出しましょう。
特に、臭いが気になる中塗り・上塗り・乾燥の期間は、外出することで、臭いから逃れることができます。
外出する際は、作業の工程や進捗状況を把握しておきましょう。
また、洗濯物は部屋干しにして、外に出さないようにしましょう。
3: どうしても臭いが気になる場合の対処法
・消臭剤を使用する
市販の消臭剤を使用することで、臭いを軽減することができます。
特に、シンナー臭に効果的な消臭剤を選びましょう。
・空気清浄機を使用する
空気清浄機は、空気中の臭いを吸着して浄化することができます。
ただし、空気清浄機は、すべての臭いを完全に除去できるわけではありません。
・芳香剤を使用する
芳香剤を使用することで、臭いをマスキングすることができます。
ただし、芳香剤は、臭いを完全に消すのではなく、別の香りで覆い隠すだけなので、臭いの原因を解消しているわけではありません。
□まとめ
外壁塗装の臭いは、油性塗料に含まれるシンナーが原因です。
臭いが気になるのは、主に中塗り・上塗り・乾燥の3日間程度で、長期間続くものではありません。
臭いを軽減するためには、水性塗料を使用したり、F☆☆☆☆規格の塗料を使用したり、換気を十分に行ったり、消臭剤を使用したり、外出するなどの対策があります。
外壁塗装は、住まいの美観を保ち、劣化を防ぐために必要なメンテナンスです。
この記事で紹介した対策を参考に、安心して外壁塗装を進めてください。