外壁塗装を検討しているあなたは、塗料の艶について悩んでいませんか。
「艶あり」と「艶なし」、どちらを選べば良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、外壁塗装の艶について、その基礎知識からメリット・デメリットまで解説していきます。
□外壁塗装における艶あり・艶なしの基礎知識
外壁塗装において、艶は単なる見た目だけの問題ではありません。
実は、艶によって塗料の耐久性や耐用年数、さらには見た目の印象まで大きく変わってくるのです。
1:艶とは何か
艶とは、物体の表面が光を反射する性質のことです。
外壁塗装では、塗料の表面がどれだけ光を反射するかによって、艶の程度が表現されます。
艶の程度は、グロス値と呼ばれる数値で表されます。
グロス値が高いほど、光を強く反射し、艶のある仕上がりになります。
2:艶の5段階
外壁塗装の艶は、大きく分けて5段階に分類されます。
・ツヤあり:グロス値70%以上。
光沢が強く、新築時のような輝きを保ちます。
・7分ツヤ:グロス値60%前後。
ツヤありよりも少し控えめな光沢です。
・5分ツヤ:グロス値35%前後。
半ツヤとも呼ばれ、ツヤありと艶なしの中間的な光沢です。
・3分ツヤ:グロス値15%前後。
艶消しに近い光沢で、わずかに光沢を感じます。
・ツヤ消し:グロス値5%以下。
光沢がなく、マットな仕上がりになります。
3:艶あり・艶なし塗料の特徴
艶あり塗料は、光沢が強い分、汚れがつきにくく、耐候性も高いという特徴があります。
一方、艶なし塗料は、マットな仕上がりで、落ち着いた印象を与えます。
□艶あり・艶なしの耐用年数と耐久性への影響
艶ありと艶なし、どちらの塗料がより長持ちするのでしょうか。
実は、一般的に艶あり塗料の方が、艶なし塗料よりも耐用年数が長いと言われています。
これは、艶あり塗料の方が、表面が滑らかで汚れがつきにくいため、塗膜の劣化が遅くなるからです。
1:艶あり塗料の耐久性
艶あり塗料は、表面が滑らかで光沢があるため、汚れやホコリが付きにくく、雨水で洗い流されやすいという特徴があります。
そのため、塗膜の劣化が遅くなり、耐用年数が長くなる傾向があります。
2:艶なし塗料の耐久性
艶なし塗料は、表面に細かい凹凸があるため、汚れが付きやすく、雨水で洗い流されにくいという特徴があります。
そのため、塗膜の劣化が早くなり、耐用年数が短くなる傾向があります。
3:具体的な耐用年数の比較
一般的に、シリコン系塗料の場合、艶あり塗料の耐用年数は約10〜15年、艶なし塗料の耐用年数は約7〜10年と言われています。
ただし、これはあくまでも目安であり、実際の耐用年数は、使用する塗料の種類や外壁の状態、環境条件などによって異なります。
□艶あり・艶なし塗料のメリットとデメリットを比較
艶あり・艶なし、それぞれの塗料にはメリットとデメリットがあります。
それぞれの特性を理解した上で、ご自宅に最適な塗料を選びましょう。
1:艶あり塗料のメリットとデメリット
メリット
・耐久性が高く、長持ちする
・汚れがつきにくい
・光沢があり、見た目が美しい
・塗料の種類が豊富
デメリット
・経年劣化によって光沢が失われる
・外壁の色によっては、光沢が目立ちすぎる
・安っぽく見える場合がある
・光の反射で眩しく感じる場合がある
2:艶なし塗料のメリットとデメリット
メリット
・落ち着いた印象を与える
・経年劣化による見た目の変化が少ない
・モルタルなどの外壁との相性が良い
・和風住宅に合う
デメリット
・汚れがつきやすい
・耐久性が低く、艶あり塗料よりも劣化が早い
・塗料の種類や色が少ない
・色が地味に見える場合がある
□まとめ
外壁塗装の艶は、耐久性や見た目、さらには家の雰囲気まで大きく左右する重要な要素です。
艶あり・艶なし、それぞれのメリットとデメリットを理解した上で、ご自宅に最適な塗料を選びましょう。
耐久性を重視するなら艶あり、落ち着いた雰囲気を求めるなら艶なしがおすすめです。
最終的には、ご自身の好みやライフスタイルに合わせて、最適な選択をしてください。