住宅の省エネリフォームは、快適な住まいづくりと環境負荷低減の両面から注目されています。
特に、国が提供する補助金制度は、こうしたリフォームを後押しする大きな機会となります。
2026年度に利用できる補助金制度について、その概要や申請スケジュール、そして活用する上で知っておくべき注意点をご紹介します。
計画的なリフォームのために、ぜひ参考にしてください。
2026年度の補助金概要
制度の有無と種類
国が掲げる「2030年までに住宅の省エネ性能を大幅に底上げする」という政策目標に沿い、2026年度も省エネリフォームを支援する補助金制度が継続される見込みです。
例年8月末に公表される各省庁の「概算要求」では、住宅の省エネ改修支援を継続する方針が示されており、2026年度も同様の制度が実施される可能性が高いと考えられています。
具体的には、前年度までの「子育てグリーン住宅支援事業」や「先進的窓リノベ事業」に代わる形で、「トータル断熱」を推進する新たな制度や、「既存住宅の断熱リフォーム支援事業」などが引き継がれる見通しです。
これらの制度は、単独で利用するだけでなく、条件によっては複数の補助金を併用することで、より大きな支援を受けられる可能性もあります。
対象工事の予測
2026年度の補助金制度では、引き続き住宅の省エネ性能向上に資する工事が中心となるでしょう。
特に、断熱性能の向上は重要なテーマです。
具体的には、窓の断熱改修(内窓設置やサッシ交換)、外壁・屋根・天井・床といった住宅の外皮部分の断熱改修が対象となることが予測されます。
「トータル断熱」という考え方から、これらの工事を組み合わせて行うことで、より高い補助率や補助額が期待できるかもしれません。
また、高効率給湯器(エコキュートやハイブリッド給湯器など)の導入も、エネルギー消費の大きな部分を占めるため、引き続き補助対象となる可能性が高いです。
さらに、再生可能エネルギー設備の導入支援として、太陽光発電システムや蓄電池、EV(電気自動車)充電設備の設置なども、省エネリフォームと組み合わせて補助対象に含まれる、あるいは補助額が増額されるといった動きも考えられます。

補助金申請スケジュールと注意点
申請時期の目安
補助金制度は、概算要求(例年8月頃)を経て、制度の詳細決定(例年秋~冬頃)を経て、実際に申請受付が開始される(例年4月頃)という流れが一般的です。
そのため、2026年度の補助金も、2026年4月前後から申請受付が始まる可能性が高いと考えられます。
ただし、正式な公募開始時期や期間は、前年度末(2月~3月頃)に発表されることが多いため、最新情報の確認が不可欠です。
人気のある制度では、申請開始直後から予算枠が急速に消化されることも少なくありません。
リフォーム計画を立てる際は、2025年の秋・冬頃からリフォーム会社に相談し、見積もりや工事計画を具体化しておくなど、早めに動き出すことが安心につながります。
予算について
補助金制度は、国が定めた予算枠の範囲内で実施されます。
そのため、申請が殺到する人気の制度では、定められた期間内であっても、予算の上限に達し次第、早期に受付が終了してしまうことがあります。
過去には、数ヶ月で予算が尽きてしまったケースも報告されています。
2026年度の制度においても、同様の状況が発生する可能性は十分にあります。
補助金を確実に活用するためには、制度が開始されたらできるだけ早く申請手続きを進めることが重要です。
そのためには、前述のように、2025年の秋・冬から情報収集や業者との打ち合わせを開始し、申請開始と同時にスムーズに手続きを進められる準備をしておくことが推奨されます。
必要書類の準備
補助金の申請には、一般的にいくつかの書類提出が求められます。
主なものとしては、工事請負契約書(契約日や金額が明記されたもの)、工事の見積書(補助対象となる工事内容が具体的に記載されたもの)、工事前後の写真(改修箇所がわかるもの)、そして所有者であることを確認するための住民票や登記事項証明書などが挙げられます。
これらの書類は、工事が完了してからまとめて準備しようとすると、手間がかかるだけでなく、提出期限に間に合わない可能性も出てきます。
そのため、リフォームの契約を結ぶ段階から、必要な書類について事業者と確認し、準備を進めておくことがスムーズな申請につながります。
計画段階から意識して、必要な書類を整理しておきましょう。
事業者選びのポイント
多くの国の補助金制度では、申請者が直接申請するのではなく、国や自治体に登録された事業者(工務店やリフォーム会社など)を通じて申請を行うのが一般的です。
したがって、リフォームを依頼する事業者を選ぶ際には、「その事業者が補助金の申請に対応しているか」「登録事業者であるか」を必ず確認することが非常に重要となります。
登録事業者でなければ、せっかく省エネリフォームを行っても、補助金の対象外となってしまう可能性があります。
また、補助金制度の活用経験が豊富な事業者であれば、申請手続きのサポートはもちろん、工事のスケジュール調整や必要書類の準備などもスムーズに進めてくれることが期待できます。
後悔しないためにも、早い段階から信頼できる事業者を見つけることが肝心です。
まとめ
2026年度も、住宅の省エネ化を促進するための補助金制度が継続される見込みです。
断熱改修や高効率給湯器の導入、さらには創エネ設備との組み合わせなど、幅広い工事が対象となる可能性があります。
申請は2026年4月頃からの開始が目安となりますが、予算枠がなくなり次第終了するため、早めの準備と計画が重要となります。
信頼できる事業者と連携し、必要な書類を準備することで、補助金を賢く活用した省エネリフォームを実現できるでしょう。


