本記事では、「幕板」と呼ばれるものについて取り上げていきます。
幕板とはそもそも何か、どこにあるのかといった疑問を感じている方も多くいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、幕板の概要とその役割、そしてメンテナンス方法について詳しく解説します。
□外壁の幕板とは?役割を解説
*幕板とは
幕板は、家の1階部分と2階部分の境界や、瓦屋根の淵などに設置される横長の板です。
この幕板は、外壁としてだけでなく、インテリアとしても利用されることがあります。
*幕板の主な役割
幕板の最も重要な役割は、美観の向上です。
例えば、1階と2階で異なる外壁材を使用する場合、幕板によってその境界を上手に隠せます。
また、外観にツートンカラーを取り入れることで、より洗練された外観を演出することが可能です。
*幕板の劣化原因
幕板が劣化する最大の原因は、その構造にあります。
幕板は外壁より少し飛び出ているため、構造上、飛び出た幕板の上に水が溜まって浸水しやすくなります。
また、浸水した水が放出される際に、表面の塗膜が劣化してしまうのです。
その結果、塗膜の剥がれや膨れといった症状につながります。
□幕板のメンテナンスについて
1:長期間メンテナンス不要な板金巻き工事
幕板のメンテナンスは一般的に5〜10年ごとが必要ですが、板金巻き工事を利用することで、その頻度を大幅に減らせます。
この工事では、耐久性に優れたガルバリウム鋼板を幕板にかぶせ、紫外線や雨水から保護します。
その結果、メンテナンスは約20年に1回で済むようになります。
見た目が美しく仕上がるといったメリットもあるため、板金巻き工事を検討してみましょう。
2:外壁や屋根と同じタイミングでメンテナンス
外壁や屋根のメンテナンスと同時に幕板のメンテナンスを行うと、足場設置のコストを節約できます。
足場設置費用は一般に高額で、約15万円かかります。
これを外壁や屋根のメンテナンスと組み合わせることで、経済的なメンテナンスが可能になります。
節約できた足場費用を高品質な材料にあてれば、耐久性のある外壁と帯板にできます。
□まとめ
幕板は、家の外観を美しく見せるための重要なものです。
その役割と劣化原因を理解し、効果的なメンテナンス方法を取り入れることで、住宅の美観と機能性を長期間保てます。
例えば、板金巻き工事や外壁・屋根との同時メンテナンスなどの方法をとることで、コストと手間を削減しつつ、住宅の魅力を高めることが可能です。