外壁材として人気の高いリシンとスタッコ。
どちらも特徴的な表情を持つ素材ですが、それぞれに異なる特性があります。
今回は、リシンとスタッコの違いを、デザインや機能性、価格帯、メンテナンス性といった観点から比較して解説します。
また、それぞれの素材がおすすめなケースをご紹介することで、最適な外壁材選びをサポートします。
リシンとスタッコの違い
外観デザインの違い
リシンは、吹き付けによって仕上げる外壁材で、大小様々な粒子が表面に現れ、独特のざらざらとしたテクスチャーが特徴です。
比較的シンプルなデザインから、粒子の大きさや色を変えることで様々な表情を演出できるため、幅広い住宅デザインに合わせやすいと言えるでしょう。
一方、スタッコは、モルタルを塗り重ねて仕上げる外壁材で、滑らかな表面が特徴です。
シンプルでモダンなデザインから、凹凸を付け加えることで立体的なデザインも可能です。
リシンと比較すると、より洗練された、高級感のある印象を与えます。
使用する塗料によっても表情が大きく変わるため、デザインの自由度も高いと言えるでしょう。
機能性における違い
リシンは、吹き付け施工のため、細かい隙間なく施工できる点が大きなメリットです。
これにより、高い防水性と防音性を発揮し、雨漏りや騒音の軽減に効果があります。
また、比較的厚みのある仕上がりとなるため、断熱性にも優れています。
一方、スタッコは、塗り重ねることで厚みを持たせられますが、リシンと比較すると、その厚みは薄くなります。
そのため、断熱性や防音性はリシンと比べると劣る傾向があります。
しかし、適切な下地処理と施工を行うことで、十分な防水性を確保することは可能です。
価格帯の違い
一般的に、リシンの価格はスタッコよりも安価です。
吹き付け施工が比較的簡素な工程であること、使用する材料自体もスタッコに比べてコストが低いことが、価格差を生み出している要因と言えるでしょう。
スタッコは、熟練の職人の手作業による施工が必要となる場合が多いため、施工費用が高くなる傾向があります。
メンテナンス性の違い
リシンは、表面に細かい粒子が付着しているため、汚れが付きやすく、目立ちやすいというデメリットがあります。
定期的な洗浄が必要となる場合があり、高圧洗浄機を使用する必要がある場合もあります。
一方で、部分的な補修が比較的容易であるというメリットもあります。
スタッコは、滑らかな表面のため、汚れが目立ちにくいのが特徴です。
しかし、一度傷が付くと目立ちやすく、補修は専門業者に依頼する必要があるため、費用が高額になる可能性があります。

リシンとスタッコのおすすめの選び方
リシンがおすすめなケース
予算を抑えたい方、メンテナンスの手間をある程度許容できる方には、リシンがおすすめです。
また、比較的シンプルなデザインを好む方や、高い防水性と防音性を求める方にとっても、リシンは最適な選択肢と言えるでしょう。
スタッコがおすすめなケース
高級感のあるデザインを求める方、メンテナンスの手間を極力避けたい方、洗練されたモダンな外観を重視する方にとって、スタッコは魅力的な選択肢と言えるでしょう。
ただし、価格面やメンテナンス費用を考慮する必要があります。
まとめ
リシンとスタッコは、それぞれに異なる特徴を持つ外壁材です。
デザイン性、機能性、価格帯、メンテナンス性などを考慮し、ご自身のニーズに最適な素材を選ぶことが重要です。
この記事が、皆様の外壁材選びの参考になれば幸いです。


